長時間労働者が多い古典企業の特徴その1:クライアントが猿
日本に、古典企業が多い理由の一つは、クライアントの過剰なアウトプットの要求です。
アウトプットの量は、労働時間に比例します。逆も然りです。
古典企業側の業務改善不足もありますが、過剰なアウトプットの悪い点は、それが悪だと多くの日本人が認識できないことです。
大量のアウトプットには、大量の労働が必要です。
大量の労働には、大量の資本が必要です。
クライアントにその大量の資本を支えるだけの資本力があるならともかく、不景気の悪循環にある今の日本のクライアントにそれを求めるのは不可能です。
つまり、大量の資本側を減らすしかありません。
つまり、労働を減らし、アウトプットを減らすしかありません。
しかし、自己犠牲を美徳とする日本では、このアプトプットを減らすという当たり前のことが出来ません。
アウトプットを減らすことは悪であり、労働を増やすことは正義だと考えてしまうのです。
クライアントは、資本を減らし、アウトプットを維持することに何の罪悪感も感じていないのです。
つまり、ただ餌を求めるだけで、必要な犠牲を負わない猿です。
そのアウトプットが、どれだけ多くの犠牲の上に成り立っているのか気づいていません。
体調を崩した労働者、家族との時間を犠牲にした労働者、余暇の時間を犠牲にした労働者、恋人とのデートをキャンセルした労働者、それらすべの不幸の上にそのアウトプットは成り立っているのです。
今の日本に必要なのは、猿から卒業することです。
レジ打ちの店員がスマホをイジっていても気にすることはありません、あなたが買ったおにぎりの対価にサービス料は含まれていないからです。
電車が遅れても気にすることはありません、その際の損失をペイするよう、あれだけ運賃が抑えられているのです。
会議の資料の誤字脱字があっても関係ありません、それは本質ではないからです。
私たちは被害者でもあり、加害者でもあります。
そんな不毛な循環を脱するためにも、一日も早く、猿を卒業したいものです。
サムネイル引用元 : http://www.dailymail.co.uk/news/article-4124082/Monkey-funniest-expression-begging-food.html