Re:ゼロから始める新婚生活

某北欧企業のプログラマーが日々の思ったこと、失敗、経験をまとめたオピニオンブログ

最高の業務効率化は「仕組みにフォーカス」することだ

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組織の業務効率化は、とてもいいことだ。

原価削減以外にも、社員が生き生きと働けるようになり、さらに福を呼ぶ。

だから、確実に、最大の効果を得るような業務効率化を実行しなければならない。



「業務の見える化」「ツールの活用」「デュアルディスプレイ」といった業務効率化は、効果が薄い。

いずれも、個人にフォーカスした改善だからだ。

最大限に業務効率化をしたければ、仕組みにフォーカスすべきだ。



なぜ、個人にフォーカスしてしまうのか。

非効率的という意味で、複雑な仕組みは最悪だ。

それは仕組みの使う側、つまり社員までもダメにするからだ。

ダメになった社員は、複雑な仕組みに洗脳され、その複雑さを正確に理解してることをバリューと錯覚する。

これが終わりの始まりだ。

しばらくすると、洗脳された社員はそれなりのポジションに着く。

すると、洗脳された仲間を量産し始め、洗脳された組織を作り始める。

さらにしばらくすると、洗脳された組織は、複雑さを既得権益へと作り変える。

その結果、複雑な仕組みはより強固なものになり、複雑さの犠牲者達がさらに増えていく。

気づけば犠牲者は組織全体に及び、複雑さの発生源がわからなくなる。

こうなってしまっては組織に打つ手はない、個人の改善に託すほかなくなる。

個人にフォーカスするしかなくなるのだ。



では、どうすればいいだろうか。

方法は2つある。

1つは、発生源を突き止めることだ。

少しでも複雑さ感じた仕組みがあったら、注目してみよう。

そしてその複雑さは、誰にとって得なのか逆算するんだ。

息の長い戦いになるが、行き着く先に、複雑さの発生源があるはずだ。



もう1つは、ゼロから作り直すことだ。

発生源ごと、古い仕組みを焼き払ってしまう。

勇気が必要な戦いになるが、複雑さを根こそぎ絶やせる。



複雑な仕組みは、何のバリューも生み出さない。

むしろ、不幸の連鎖を生むだけだ。

しかし、組織には遅かれ早かれ発生するものだ。

だから、それが既得権益化する前に、吊るし上げよう。

忘れてはいけない、その複雑さは、必ず誰かの既得権益になっている。



サムネイル画像引用元:http://libertynews.com/2012/12/cartoon-the-root-of-evil/